ハスチョロー監督によると「胡同(フートン)」という言葉の語源はモンゴル語の「井戸」という言葉の「huto」からきているそうだ。胡同は、大通りから一歩入った横丁や裏道のことで北京の街を縦横に走る毛細血管のようでもある。胡同には四合院という数世帯が中庭を囲むように一緒になっている伝統的な家屋があり、今でも昔ながらに多くの庶民が暮らしている。古くからの北京の街並みが残っていることから、最近は観光スポットとして中国国内はもちろん、海外の観光客からも注目を集めているが、この映画で描かれているように近年の経済発展や来年の北京オリンピックに向けての再開発に伴い、昔ながらの街並みは姿を消そうとしている。
